レッスン数:5 / 読む時間:約20分 / この章でやること:候補を出し、検索と相場で確かめ、採点して1つに決める
コンテンツ販売の成否は、書く力より先にテーマ選びでほぼ決まります。そしてここが、コース全体で一番難しいところです。だからこの章は「よく考えて」ではなく、書き出す→検索で確かめる→相場を見る→採点する→NG表と照合する、という手順にしてあります。順番にやれば1つに決まります。
テーマは思いつきで選ぶと外れます。実際に金か時間を使って解決した経験があるテーマのほうが、語れる具体的な数字と失敗談を持っているからです。まずは自分の中から候補を出します。
紙かメモアプリに、次の6項目を書き出してください。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| ①お金を使って解決したこと | 高すぎる支出を見直した、外食を減らした、乗り換えて安くした |
| ②時間や手間を使って解決したこと | やり方を工夫して早く終わるようにした、続ける仕組みを作った |
| ③人に感謝されたこと | やり方を教えてあげたら「助かった」と言われた |
| ④人からよく相談・質問されること | いつも同じことを聞かれる分野 |
| ⑤今まさに試している最中のこと | 結果はまだ出ていないが挑戦中 |
| ⑥得意で人よりうまくできること | 苦もなくできてしまうこと |
「書けと言われても出てこない」のが普通なので、埋めた実物を2人分見せます。これはコースの説明用に作った、架空の受講者の例です(実話ではありません)。この程度の平凡さでいい、というのが見てほしいポイントです。
【記入例A:受講者A(30代・一人暮らしの会社員)】 ①お金を使って解決したこと:先月の食費が3万円もかかっていると気づき、家計簿アプリで管理を始めた/スマホの料金プランを見直して月々の出費を減らした ②時間や手間を使って解決したこと:在宅勤務中に仕事がだらけてしまう問題を、25分区切りのタイマーで工夫して解決した ③人に感謝されたこと:友人の子どもの寝かしつけに付き合ったとき、自分なりのやり方を教えたら「助かった」と言われた ④人からよく相談・質問されること:簿記の勉強のやり方を同僚から聞かれることが多い ⑤今まさに試している最中のこと:食費を月2万円まで減らせるか、実際にやってみている ⑥得意で人よりうまくできること:特になし(無理に埋めなくてOK) →候補:食費の記録/スマホ料金の見直し/在宅ワークの効率化/子どもの寝かしつけ/資格試験の勉強法 【記入例B:架空の記入例(人物は特定しない)】 ①お金を使って解決したこと:スマホの月額料金が高いと感じ、乗り換え先を比較して申し込んだ ②時間や手間を使って解決したこと:乗り換え手続きで詰まった箇所を、自分なりに整理して乗り越えた ③人に感謝されたこと:家族に乗り換えの手順を教えたら「助かった」と言われた ④人からよく相談・質問されること:スマホプランの選び方を聞かれることがある ⑤今まさに試している最中のこと:乗り換え後の使い心地を確認している ⑥得意で人よりうまくできること:料金プランの比較が苦にならない →候補:スマホ料金の乗り換え
記入例Aのように、1つの項目から候補が複数出てもかまいません。逆に⑥のように空欄の項目があっても大丈夫です。
上と同じ6項目を、自分の言葉で作業シートに書き出してください。書けない項目は空欄のままで構いません。
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棚卸しで出た候補は、まだ「自分だけが困っていたこと」かもしれません。他の人も同じことで困っているかを検索で確かめます。誰も困っていないテーマは、どれだけ丁寧に書いても有料では読まれません。
Q&Aサイトや SNS で、同じことに困っている人の生の声が出てくれば合格です。例:「食費 節約 続かない」で検索すると、同じ悩みの投稿が大量に出てきます。
同じテーマの記事がすでに有料で販売されていたら、それは競合ではなく「お金を払う人がいる証拠」です。1本も見つからないテーマのほうが、むしろ警戒が必要です。
候補が複数ある場合は、全部について同じように検索してください。1つずつ確かめておくと、次の2-4の採点がそのまま埋まります。
2-1で出した候補それぞれについて検索し、「困っている人の声が見つかったか」「有料で販売されている記事が見つかったか」を1行ずつ作業シートに書いてください。
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「困っている人がいる」と分かっても、いくらなら払われるかはまだ分かりません。1章の1-2で使った観察シートを、今度は自分の候補テーマに当てはめて相場を掴みます。
検索窓にキーワードを入れ、「すべての記事 ▾」から「有料の記事」を選びます。
今回は全項目を埋めなくても構いません。①価格と④見出し構成だけでも十分な材料になります。
自分の目で確かめる前に、全体の相場感を知っておくと迷いにくくなります。私たちが50本の有料記事を価格が分かる形で調べたところ、次のような分布でした。
| 価格帯 | 割合 |
|---|---|
| 〜300円未満 | 10% |
| 300〜499円 | 10% |
| 500〜999円 | 46% |
| 1000円以上 | 34% |
中央値は880円で、500〜999円のレンジが最も本数が多く、約半数を占めていました。ただしこれは50本全体の傾向であって、あなたの候補テーマにそのまま当てはまるとは限りません。必ず自分の目で、そのテーマのジャンルの記事を確かめてください。
自分の候補テーマで「有料の記事」に絞り込み、見つかった記事の価格を3件以上、作業シートにメモしてください。1件も見つからなければ、それ自体をテーマ選びの判断材料にしてください(次の2-4で使います)。
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候補が複数残ったままだと決められません。ここで機械的なルールに落とし込み、迷いをなくします。
候補を縦に、次の5項目を横に並べて、○(2点)/△(1点)/×(0点)を付けてください。
| 採点項目 | 見るところ |
|---|---|
| 需要 | 2-2で困っている声が見つかったか |
| 自分の実績(語れる数字) | 実際に金か時間を使って解決した、具体的な経験があるか |
| 継続できるか | 1回で終わる話か、続けられる話か |
| 競合の少なさ | 2-3で見た有料記事の本数・切り口の重なり具合 |
| NGテーマに触れないか | 次の2-5のNG表に当てはまらないか |
ルールは2つだけです。×が1つでもあれば脱落。合計点が同点の場合は、「継続できるか」の点が高いほうを選ぶ(飽きずに続けられるほうを優先する)。
記入例として、受講者A(2-1で棚卸しをした架空の受講者)が実際に採点した結果を見せます。
| 候補テーマ | 需要 | 自分の実績 | 継続できるか | 競合の少なさ | NGに触れないか | 合計 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 食費の記録 | ○2 | ○2 | ○2 | △1 | ○2 | 9 | 採用 |
| 子どもの寝かしつけ | △1 | △1 | ○2 | △1 | ○2 | 7 | 次点 |
| スマホ料金の見直し | ○2 | ○2 | ×0 | ○2 | ○2 | ― | ×で脱落 |
| 在宅ワークの効率化 | △1 | ×0 | △1 | △1 | ○2 | ― | ×で脱落 |
| 資格試験の勉強法 | ○2 | ×0 | ○2 | △1 | ○2 | ― | ×で脱落 |
「スマホ料金の見直し」は継続できるかの軸で×になり脱落しました。乗り換えは1回で終わる行動で、4週間も続ける動機がないからです。ただしこの"1回で完結する"という性質は、そのまま数日で検証を終えたい人向けのテーマになります。次の第3章で、この2つの型(じっくり型/数日型)を両方とも実演します。
自分の候補それぞれを上の5項目で採点し、テーマを1つに確定してください。確定したテーマを作業シートに書いてください。
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決めたテーマが法律や規約に触れるものだと、後になって全部やり直しになります。公開前に必ず照合してください。
| NGパターン | 理由 |
|---|---|
| 調べてまとめるだけのテーマ | 自分で検証できないものは全部これに落ちる。AIが無料で出せるものと同じになる |
| 医療・美容効果・投資助言 | 広告表現や資格の規制がある領域。踏まない |
| 「儲かりそうだから」だけで選んだ興味のないテーマ | 続かない |
| 複数テーマを同時に選ぶ | テーマは必ず1つ。当たらなかったら変えればいいだけ |
1つでも当てはまったら、2-4に戻って次点の候補を選び直してください。当たらなかったらテーマは変えられるので、ここで悩みすぎないでください。
2-4で確定した自分のテーマを、上のNG表と1行ずつ照らし合わせてください。当てはまるものが無ければそのまま次の章へ進めます。
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