レッスン数:5 / 読む時間:約20分 / この章で作るもの:有料記事の目次・導入・本文の初稿
第4章の無料記事が週1で回り始めたら、検証が一区切りついたタイミング(2週間〜1ヶ月、または連載が一通り終わったタイミング)で、最初の有料記事を作ります。うまくいった検証でなくても構いません。「やってみて分かったこと」は、結果がどうであれ商品になります。この章では初稿まで書きます。
※最初の価格帯は300〜500円です。なぜこの価格帯なのかは次の第6章で説明します。ここではまず中身を作ることに集中してください。
1-2で、有料記事の無料部分と有料部分の境目には唯一の正解がないと確かめました。ここでは、自分の記録に対して同じ線引きをします。
私たちがこのコースを作るために有料記事50本を実際に調べたところ、無料部分の切り方だけでも少なくとも6パターンが見つかりました(問いかけで止める・結論の直前で止める・1文だけ公開する・目次だけ公開する・信頼性の説明で止める・別サービスへの誘導を挟む)。パターンはさまざまですが、共通する考え方は1つだけです。
何をやって、数字がどうなったか。ここをケチると、そもそも読者が有料側に進みません。
日別の内訳、判断の理由、テンプレートの実物。「知る」は無料、「同じことをやれる」が有料です。
受講者Aの例で見ると、こうなります。これはコースの説明用に作った、架空の受講者Aの例です(実話ではありません)。
| 無料 | ①はじめに ②基準(先月30,000円、内訳なし) ③1〜4週目の"週合計"(5,200円→4,800円→5,100円→4,900円)と気づき ④結果(20,000円達成・10,000円削減の要約) |
|---|---|
| 有料 | 28日分すべての日別内訳(品目・店・金額)と、その日ごとの判断メモ(なぜその店に行ったか等) |
自分の記録を「無料に書く事実と結論」と「有料に入れる再現の道具」の2つに仕分けて、作業シートに書いてください。
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同じ記録から作っても、商品の「形」で伝わり方が変わります。note公式が発表したデータを見てください。
note公式は、2025年1〜10月に投稿されて売上のあった有料記事、約26万件を分析しました。各カテゴリの売上上位20%の記事の平均価格は、実用ノウハウ系が1,842円、読み物系が983円でした。同じ発表の中で、文字数と売上の相関はほぼゼロ(実用ノウハウ系-0.023、読み物系0.011)だったとも報告されています(出典:note株式会社「note、約30万件の有料記事を分析。」2025年発表)。長く書くことに価値はなく、「読んだ直後に行動できるか」に価値があるということです。
| 強い形 | 中身 |
|---|---|
| 体験の実録 | 試した順番・失敗・数字。このコースの基本形 |
| テンプレ・手順書・チェックリスト | 検証で自分が実際に使った実物を付ける。誰でも作れる汎用テンプレはAIで代替されるので、体験に裏打ちされた実物だけを付ける |
| 失敗回避 | やってはいけないこと・ハマった罠・遠回りしない順番 |
| 読者の絞り込み | 「忙しい会社員向け」「続かない人向け」——対象を絞るほど強い |
| 更新型 | 毎月の改善ログ・検証の続報。連載になり、AIが一発で代替しにくい |
迷ったら「体験の実録+そのとき実際に使った実物(テンプレや管理表)付き」。このコースの型は、最初からこの組み合わせでできています。
上の5つの形から、自分の記事に合う形を1つ選んで作業シートに書いてください(迷ったら「体験の実録」を選べば大丈夫です)。
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本文を書き始める前に、まず目次(見出しの並び)を決めます。目次が決まれば、あとは埋めるだけの作業になります。
基本の型はこの5つです。
①はじめに(誰向けか) → ②基準・全体の数字 → ③経過の記録 → ④結果と分かったこと → ⑤ここから先は有料:詳細
受講者Aの例では、この型がこう埋まります。0-1で見た完成形と同じものです。これはコースの説明用に作った、架空の受講者Aの例です(実話ではありません)。
| ①はじめに ②基準を出す(先月の食費) ③1〜4週目の記録 ④結果と分かったこと ⑤ここから先は有料:4週間ぶんの買い物リスト全部と、毎日の判断メモ |
数日型(スマホ乗り換え)の通し例だとこうなります。これはコースの説明用に作った架空の記入例です(実話ではありません)。
| ①はじめに ②乗り換え前の料金 ③候補3社の比較 ④申込み〜開通の3日間 ⑤ここから有料:窓口で聞かれた質問への回答スクリプトと3社の詳細比較表 |
上の型に自分のテーマを当てはめて、目次を作業シートに書いてください。
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目次ができたら、①「はじめに」の部分——導入だけを書きます。本文全部を一気に書こうとすると止まるので、まずここだけに絞ります。
導入に入れる要素は3つです。
「〔状況〕の人向けです」と1行目に書きます。全員向けは誰にも刺さりません。
作業名ではなく成果物で書きます。数字を出す場合は、個人差があり保証はしないと必ず添えます。
記録の分量、テンプレの点数など、中身の輪郭を先に見せます。
受講者Aの例だとこうなります。これはコースの説明用に作った、架空の受講者Aの例です(実話ではありません)。
食費を減らしたい、一人暮らしの社会人向けです。 この記事の通りに記録を続けると、最短4週間で月1万円ほど食費が浮く可能性があります(個人差があり、必ず同じ結果になるとは保証しません)。 入っているのは、4週間分の記録全文、コピーして使える買い物リストのテンプレ、結果のまとめ表です。
上の3要素(誰向けか・何が変わるか・入っているもの)を使って、自分の記事の導入部を書いてください。
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ここからは②〜⑤(基準・経過・結果・有料部分)を清書します。第3章の記録があれば、ほとんどはコピーと並べ替えの作業です。
ゼロから書き直さず、まず全部を流し込みます。
抜けている日があれば「記録なし」と正直に書きます。数字を作らないでください。
「〜だと分かった」の1文で十分です。
AIの使いどころも決めておきます。
誤字の確認、分かりにくい文の言い換え、見出し案出し。時間が半分になります。
体験の創作、数字の補完、本文の丸ごと生成。AIで書ける情報は、読者もAIで読めます。あなたの記録だけが、AIに書けない部分です。
詰まったら、うまい文章を目指すのをやめて、記録シートの数字をそのまま貼るところまで戻ってください。「事実を並べる→一言足す」の順を守れば、必ず埋まります。完璧を待たず、初稿は一度最後まで通すことを優先してください。
目次の②〜⑤を清書して、記事の初稿を最後まで仕上げてください。
値付けと公開の手順は次の「売り出す」章で説明します